合同会社ノバスの代表社員であり、現在「一条工務店」でマイホームを計画中の中川です。
先日、収納システムの真髄を確かめるべく、南海プライウッド東京ショールーム(神田セブンビル5F)を訪問してきました。
新築でもリフォームでも、一番の悩みどころは「収納」です。今回は、施主目線で徹底検証した「ウォールゼット ノエル3」を中心に、家事動線を激変させる収納計画のヒントを共有します。
一条工務店の標準仕様は最強?
一条工務店で注文住宅を計画中のみなさん、収納やランドリールームの仕様に悩んでいませんか?
一条工務店といえば、自社製品(一条オリジナル設備)のクオリティが非常に高く、標準仕様でも十分に満足できる家づくりが可能です。そのため、担当者さんからも「あえて他社製品を検討するケースは少ない」と言われることが多いのではないでしょうか。確かに、クローゼットなどは無料で複数箇所に設置でき、収納のバリエーションも非常に豊富です。追加費用をかけずとも、十分に満足できる家づくりができる。これは一条工務店ならではの大きな強みと言えるでしょう。
ランドリールームだけは「一条オリジナル」以外を検討した理由
ランドリールームは、洗濯、乾燥、アイロン掛け、そして収納までを完結させる、現代の家づくりにおいて最も重要視されるスペースの一つです。
一条工務店が提供する純正の収納や設備は、リビングや寝室の収納として一級品です。しかし、私たちの「ランドリールームにおける具体的なこだわりや要望」を当てはめてみた時、残念ながら純正ラインナップの中には、それを完全に満たしてくれる製品が見当たりませんでした。担当さんに具体的に相談をしたところ、「南海プライウッドなら、、、」と。
南海プライウッドとは?:収納特化型メーカーの魅力
南海プライウッドは、一言で言えば「収納のスペシャリスト」です。 クローゼット、玄関収納、そして近年非常に人気の高いランドリールーム(サニタリー)など、家中のあらゆる「棚」や「収納システム」を専門に扱っています。
特に注文住宅を計画中の方が注目すべきは、その機能美とカスタマイズ性です。 壁一面を効率的に活用できるシステム収納は、後付けの家具では決して実現できない「シンデレラフィット」を可能にします。
私自身は担当さんから「南海プライウッド」というメーカーを教えてもらうまで、その存在を詳しく知りませんでした。気になってInstagramやブログで調べてみましたが、「一条工務店で南海プライウッドを採用した」という実例は驚くほど少ないのが現状です。
「情報がないなら、自分で確かめるしかない!」
そう決意し、今回は収納のプロフェッショナルである南海プライウッドの東京ショールームを訪問してきました。
ランドリールームの最適解:「高さ1m」のワークトップ
ランドリールーム(脱衣洗面所)に導入を検討しているのは、「ノエル3」のハーフサイズと「ラクエル」です。
決め手は「家事の黄金比と安定感」
多くの既製品がデスク高(約70cm)であるのに対し、この製品は天板の高さが約1m。これが検討候補に上がった理由です。我が家のランドリールーム収納に求める要件は以下の2つ!
- 屈まない作業: 洗濯物を「干す」「畳む」「アイロンをかける」といった一連の動作が、腰に負担をかけず直立したまま行えること。
- カウンターとしての安定感:家具としての設えが良く、安定感があること。
SNSのインテリア実例でよく見かける、IKEAの「MALM(マルム)」などのチェストを2〜3個並べ、その上に長い天板を載せるスタイル。 低コストで広々とした作業スペースが手に入るため、家計に優しい「家事室の定番」として人気です。
しかし、南海トラフ巨大地震などの大規模災害が懸念される今、このスタイルには「見過ごせないリスク」があることをご存知でしょうか。一条工務店を検討される方の多くは、住宅そのものの耐震性能を重視されています。しかし、家が壊れなくても、「家具が凶器になる」リスクは避けることができません。
チェストの上に載せただけの重い天板は、激しい揺れによって容易にずれ、落下する危険があります。 特にランドリールームは、洗濯物やアイロン掛けで日常的に立ち入る場所。もし作業中に地震が発生したら……。 「コスパ」を最優先した結果、家族の安全を損なうことになっては本末転倒です。
南海プライウッド「ノエル3」導入の落とし穴?引き出しユニットの“サイズ”

棚板やハンガーレールの自由度が高い一方で、実は「引き出しユニット」の選択にはシビアな設計が求められます。「壁一面にぴったり収まるはずが、希望の引き出しが入らなかった……」という失敗を防ぐために、設計段階で知っておくべきポイントをまとめました。
「切れるパーツ」と「切れないパーツ」を区別する
ノエル3が「自由度が高い」と言われる理由は、棚板やハンガーレールを現場の寸法に合わせてカットできるからです。しかし、引き出しユニットだけは話が別です。
- 棚板・ハンガーレール: 現場カットで幅をミリ単位で調整可能
- 引き出しユニット: サイズ固定(カット不可)
一条工務店の「全館床暖房」が収納の選び方を変える
今回、引き出しユニットの深さを選ぶ上でも、一条工務店ならではの視点が大きく関わりました。
「浅型」でも十分な理由
ノエル3の引き出しユニットには30cmと45cmの2種類の深さがありますが、私は「浅型」を中心に検討しています。
- 衣類の軽量化: 一条の家は冬でも家中が暖かく、厚手のスウェットや極厚のニットを室内で着る機会が激減します。厚手の服でなければ浅型である30cmの引き出しでも縦に並べて収納が可能です。
- 効率的な管理: 子供たちの服はもちろん、大人も薄手の機能性インナーが主役になるため、浅い引き出しで段数を増やし、「縦に並べて収納」する方がデッドスペースを排除できます。
リフォームを検討中の方へ: マンションや一般住宅でも、断熱改修とセットで収納を考えるなら、思い切って「浅型」を選ぶことで、収納量を1.5倍に増やせる可能性があります。

「底板なし」がもたらす最強の家事動線
ノエル3の隠れた、しかし最大の秀逸ポイントは、最下段に底板が必要ないという構造にあります。この「床がそのまま使える」というメリットが、ランドリールームの利便性を劇的に向上させます。
キャスター付きランドリーラックがそのまま収まる
重い洗濯物を運ぶキャスター付きのバスケットやラック。ノエル3なら、収納の枠内にそのまま「スッ」と押し込むことができます。
- 見た目スッキリ: 出しっぱなしになりがちなランドリーバスケットを隠せる。
- 腰への負担軽減: 持ち上げずにそのまま移動・収納が可能。
ロボット掃除機の基地(ルンバ基地)として
今や新築の必須設備とも言える「ロボット掃除機の基地」を収納内に作ることが可能です。
- 居住スペースを圧迫しない: 収納の下に掃除機が収まるため、廊下やリビングがスッキリ。
- 掃除がラク: ランドリールームの床を遮るものがないため、そのまま自動で清掃が完結します。
気になる費用感は?「コスパ」と「贅沢」の中間地点
気になるコストですが、ノエル3は非常に絶妙な立ち位置にあります。
| 収納方法 | 費用感 | 見た目 | カスタマイズ性 |
| 標準+市販品 | 安い | 普通(生活感あり) | 低い |
| ノエル3 | 中(適正価格) | 高い(スタイリッシュ) | 高い |
| 造作家具 | 高い | 最高 | 最高 |
「市販のプラスチックケースで妥協したくないけれど、何十万もかけて造作家具を作るのは予算オーバー…」という方にとって、ノエル3は正に「コスパと満足度の最適解」と言えるでしょう。
まとめ:ノエル3で後悔しないためのチェックリスト
- 壁の内寸(有効幅)を正確に把握する(巾木などに注意)
- 固定サイズの引き出しユニット(45/60/80cm)を優先的に配置する
- 余った隙間を「現場カット可能な棚板」で調整する
- 最下段を「キャスター収納」や「ロボット掃除機」のために空けておく
「思考をアップデート、理想をビルド。心地よい『最適解』を求めて、今日もライフスタイルを構築中。」

合同会社NOVAS 代表社員
中川 祐
なかがわ ゆう
神奈川県藤沢市出身、慶應義塾大学卒。辻堂で脳神経・脊椎クリニックを経営する傍ら、合同会社ノバスの代表を務める。 専門医としての精密な視点と、Pythonを愛するテック気質を融合。一条工務店の家づくりを「人生最大のシステム構築」と捉え、標準仕様を超えた最適解を徹底検証中。2児の父。 「思考をアップデート、理想をビルド。心地よい『最適解』を求めて。」
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